第12回
 
いい季節になり、カメラを片手にお出かけが楽しくなってきました。
今回は最新のライカレンズをお借りして、新橋さんぽに出かけます。

人気の最新レンズ、ライカ アポズミクロン35mm F2.0は高価ながら注文が殺到で入手が困難。
中古価格が新品価格を大幅に上回っているほど。
いま新品をオーダーするとお渡しは10年後!と言われているそうです。
ただし、オーダー時点の価格で販売されるとのことで、
欲しい方はオーダーすることをお勧めします。
もちろん富士越カメラでも予約受付中です。


そのアポズミクロンの描写力をカメラも最新機種M11、
6000万画素で見ていただこうと思います。


ライカ M11  APO-SUMMICRON 35mm F2 ASPH.    F2.0  1/2000秒 ISO 200 +0.7EV
ゆりかもめの高架下で近代的な新橋のビル。
ハイライトからシャドーまでの階調表現も美しいです。

ライカ M11  APO-SUMMICRON 35mm F2 ASPH. F2.0  1/2000秒 ISO 200 +0.3EV
遠目にピントを合わせているので、近距離ではボケていますが、
遠くの解像力は素晴らしいです。

ライカ M11  APO-SUMMICRON 35mm F2 ASPH. F5.6  1/125秒 ISO 200 -0.7EV
日本テレビ前のオブジェ。
絞りをF5.6に絞ると解像感は凄まじいです。
シャドー部の階調もいいですね、
コントラストが低いわけではなく黒も締まりつつ気持ちのいいトーンです。

ライカ M11  APO-SUMMICRON 35mm F2 ASPH. F2.0  1/1000秒 ISO 200 +0.3EV
近接撮影が出来るんです!これこそがこのレンズの最大のポイントで、
このレンズだけが30cmまでの近接が可能。
レンジファインダー機用レンズとしては、画期的で、
レンジファインダーの世界を壊したレンズなんて言い方をする人もいるくらいですが、
便利でいいのではないでしょうか。

ライカ M11  APO-SUMMICRON 35mm F2 ASPH. F2.0  1/160秒 ISO 200 +0.3EV
もうひとつお花の写真ですが、自然なボケがとてもいい描写ですね。
ボケ味はレンズ選びで大切ですよね。

ライカ M11  APO-SUMMICRON 35mm F2 ASPH. F2.0  1/200秒 ISO 200 +0.3EV
お昼は新橋駅前ビル地下で、お寿司を。
今までMレンズには中間リングをつけてお料理を撮っていましたが、
そんなの要りません。近接ができるのは素晴らしいです!

ライカ M11  APO-SUMMICRON 35mm F2 ASPH. F2.0  1/500秒 ISO 200 +0.3EV
烏森神社に手を合わせます。絞り開放だと手前の鳥居はボケて写っています。

ライカ M11  APO-SUMMICRON 50mm F2 ASPH. F2.0  1/640秒 ISO 200 +0.3EV
いつものSLにご挨拶。これは同じアポズミクロンでも50mm。
バシッとピントは合ってますが、どことなく柔らかで穏やかな感じがします。

ライカ M11  APO-SUMMICRON 35mm F2 ASPH. F2.0  1/1250秒 ISO 200 +0.3EV
こちらが35mmのアポズミクロン。こっちの方がシャープな印象を受けますね。
 
いつも最後の写真は新橋駅前のSLをと、新橋の散歩をしながら
富士越カメラ在庫の魅力的なカメラ、レンズを紹介してまいりましたが、
ちょうど1年になり休止することになりました。
撮影した写真から、レンズの描写力などお伝えし、
中古レンズを購入される際の参考になれば幸いです。
みなさまお付き合い頂き、どうも有り難うございました。
斎藤 巧一郎


1年間、新橋を通して、
富士越カメラとカメラとレンズの魅力を伝えて頂き、
斎藤功一郎先生、
及びご協力頂きました皆様ありがとうございました。

今後も「こういちろうの独り言」のように
カメラの魅力をお伝えできるようがんばりたいと思います。

皆様ご愛顧のほどよろしくお願い致します。
富士越カメラ スタッフ一同
 

 



  斎藤 巧一郎 (さいとう こういちろう)


  鹿児島県出身。
  日本大学芸術学部写真学科卒。
  カメラメーカーの写真教室、セミナー講師を務め、カメラ雑誌の記事寄稿をしている。
  最近は日本の食についての撮影を続けている。
  長崎市在住。好きな食べ物はちくわ。


 
 
・第1回:2021年6月   ひとりごと始めます  (ライカR 21mmF4,80mm1.4)
・第2回:2021年7月   新橋烏森神社に    (L 50mm F3.5 エルマー)
・第3回:2021年8月    真夏の新橋さんぽ    (ズミルックスM 35mm F1.4)
・第4回:2021年9月    Titanのプレミアム感  (ニコン F2チタン)
第5回:2021年10月  フィルムで撮る長崎   (ローライ35)
・第6回:2021年11月  高層ビルからビールの泡まで (オリンパス M SYSTEM)
・第7回:2021年12月  逆光で撮る冬の新橋 (ライカ 5cm F2 Summar)
・第8回:2022年1月   師走の新橋 (ライカ トリウムズミクロン)
・第9回:2022年2月   M10・CL・X2 (ライカ デジタルカメラ)
・第10回:2022年3月   ライカ最新機種 M11 (ライカ M11)
第11回:2022年4月 桜満開の新橋(マクロプラナー)
第12回:2022年5月 初夏の新橋さんぽ 最終回(アポ・ズミクロン)